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エッセイ91-Essay91-2002.09
< 歩 く > |
今年もすでに1年の半ばを過ぎ、今や緑したたる盛夏を迎えている。そしてこの時期健康維持の為、朝な夕な街のあちこちで歩く人の姿を見かける。勿論凍てつく冬にさえも歩いている人はいるのだが。 ところでテレビ等での情報によるものだろうが、その歩いている人の多くは腕を大きく振ってえらく足速である。その歩き方にまじめに取り組んでいる姿を見るにつけ、私には特に5月以降のさわやかな時期には思うことがある。 私は杖を2本使う身なので道が凍る冬には殆ど歩かない。そして春先には運動不足から緩い坂道でさえ激しい息切れに見舞われる。だから雪解けを待ちかね私も歩き始める。 ぬるんだ風を味わい、ふと立ち止まっては小鳥の声に耳を澄まし、春紅葉と呼ばれる芽吹きや、日ごとに鮮やかさを増す山々の それ故歩くことそのものが目的となったのか、脇目もふらず一心に歩いている姿を目にすると、 「なんか勿体ないなー。歩き方にも時節にあわせるなど、様々なバリエーションがあってもいいのではないだろうか」 お節介ながら、ついつい独り言をもらしてしまうのである。 |
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