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エッセイ97-Essay97-2003.04
< 宝> |
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3月中旬、私はホームページで「出雲大社」を調べていた。 するとその翌日、わが「流氷あいすらんど共和国」にヘルパーとして来ていた米子市在住のM氏から「山陰へお出かけの際は我が家へお泊りください」との葉書が舞い込んだ。あまりのタイミングの良さに、「これは是非行かねば」と早速電話。私の希望を告げ、彼も年休を取って出雲や松江などを案内してくれるとのことで旅行計画が急速に決まった。 出雲大社では先年、伝説の空中神殿が真実だったことを示す巨大な支柱が出土した。直径1メートルを超す巨木3本を鉄帯で一体にしたものであり、そのレプリカを背に大きく柏手を打ち念願の大社参詣がかなった。
また定年を迎えたばかりの幼なじみが、私のもう一つの希望であった南房総国定公園巡りにホテルの予約まで取り、自家用車で案内してくれた。五百キロの道のり、色気のない男二人旅であったが、菜の花で有名なフラワーラインを走り犬吠埼まで九十九里浜を駆け抜けた。 私は幸運にも人生街道で多くの善き友を得た。そしてかくの如くその好意に甘えつつ、私の後半生は進められている。友は宝であるとつくづく思うのである。 |
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