11月に降った雪がそのまま根雪になるという、近年珍しい年である。気象庁から「暖冬は終了した。」との発表があったのもうなずける。そして早くも11月中旬、高速、道央道で十数台の玉突き事故が発生した。
私は雪の時期、自家用車での遠出は極力さけているのだが、何度かやむを得ず札幌まで出かけたことがある。そしてある時、高速道路上で大雪に巻き込まれた。
前がほとんど見えないので、目をカッと見開いて、ゆっくり運転していると、白いベールの中から突如現れた車が次々追い越していく。「何であんなに走るんだろう。前方で事故でもあったら避けられないだろうに。」
恐怖を感じて途中のインターで国道に降りたのだが、帰宅後、私が走って居た頃、少し前方で数台を巻き込む玉突き事故があったのを知った。
それ以来、高速道路上での事故のニュースを聞く度、「当然だ。」とつぶやいてしまう。
数年前、道央道の千歳付近で、160台を越える大変な玉突き事故があったが、あの教訓が全く生かされていない。
なぜ、人々はこれ程先を急ぐのだろう。しかも視界がほとんど無い中、ひたすら前へと走り続けるのだろう。
話はやや飛躍するが、戦後の我が国の歩みにどこか似ている。豊かさを目指して、追いつき追い越せ、大人も子供もみんな、やみくもに走ってきた。
どん底不景気と言われる今こそ、自分の行動にまで、知らぬ間にバブルがしみ込んでいないかと、点検が必要ではないか。
我々は、ご飯の食べ方、人との対話、運転、トイレ使用等、日常のすべてにおいて、もっとゆっくりやってもいいと思う。人生は、何でも味わって楽しみたいものだ。